河内駅(ハノイ駅)
 いよいよ、待望の中国への出発。ベトナムのハノイを夕方出発なので随分とゆっくり眠ってしまった。
 とりあえずシャワーを浴びて朝食をホテル前の路地の屋台でとることにした。店先でフォーを食べていると店のおじさんが
「メシはウマイか?いくつだ?東京か大阪?と矢継ぎ早にベトナム語で聞いてくる。あまりにも早口な解らないベトナム語でこっちはおじさんが話す単語を無理矢理つなげて、何だか曖昧に頷きながらフォーをズルズルとすするしかなかったのだった。
 駅には出発の1時間前に到着。駅前では夕食にベトナム最後のフォーを食べた。

中国車両軟寝台
 ホームには既に我々が乗る列車がが入線していた。ベトナム製と中国製車両の混合編成だ。我々が乗り込む1等寝台には中国人ばかり、しかもかなり裕福な人達ばかりのようだ。
 一等寝台はコンパートメント(4人ずつの)になっていて、私の同室には中国人の男性とその娘さん2人が一緒だった。彼らはベトナムに旅行に来て、これから昆明に帰るらしい。
 ヒロさんは上海から来ていた何やら怪しげな黒いスーツの2人組と同室。合ってまだ数分もたたぬウチから
「我現在回去上海家、請一起吸煙!・・・・」などと、彼らはすごい勢いで中国語で話し始めた。今までベトナム語と英語にしか対応してこなかったのでいきなり中国語に頭を切り換えるのは大変なのだ。

ベトナムと中国の国境の河(紅河)
 ここで少し昆河線の説明を。
 昆河線はその名の通り、昆明とハノイ(河内)を結ぶ国際線でベトナムと中国を結ぶ直通列車が週に2便往復運行されている。昆河線以外にもハノイと北京を結ぶ国際列車が運行(週2便)されているが、こちらは昆河線を通らず中国の南寧経由で北京に向かう。
 河内−昆明間は782kmで約28時間で結んでいる。平均速度はなんと27.9km/hとめちゃんこ遅い!でもこれこそ贅沢な旅なんだろうなぁ。
 線路幅は1mとJRの在来線より狭い幅で、しかも急峻な峡谷を縫って走っている、まさに「山岳鉄道」なのです。

国際列車プレート
 そんなこんなで、我々はその山岳鉄道でいざ中国へ向かったのですが、ノロい上に大変揺れるときたもんで、なかなか眠れない。何だか一昔前の山陰線の各停夜行列車を思い出しました。駅に止まり、出発するたびに「ガチャコ〜ン、ギ、ギ、ギー」と苦しそうに車両がきしむ音が、、、
 無理矢理眠って翌朝起きると、窓の外はスバラシイ景色があるじゃんないの。
 カラフルな列車だけど、上の写真を見てお分かりいただけると思うが景色とよくマッチしているのですよ。日本の列車よ、そんなキテレツなイベント列車を走らしてる場合ではないのよ。もうちっと日本の風景にマッチした列車を走らせようぜよ!
 ベトナムと中国の国境は橋でつながれており、河口という駅で我々の乗っている軟寝台車両以外の乗客は降りて徒歩で橋の国境を越えなければならない。

河口駅構内
 河口駅でしばらく時間があってので、駅を出て昼食を食べることにした。といっても、あまり大きな街ではないらしく、繁華街はないようだ。
 少し歩いて屋台で麺を注文してみた。あぁ、何もかも漢字で表記されている!中国ですなぁ。麺はベトナムのフォーとはやはり少し違うが、かといって中国の雲南の麺とも違うようだ。が、ウマイからイイのだ。何だか中国に入って何を注文しても外れがなさそうな、そんな味付けでホッと一息。
 その後パイナップルジュースを屋台で。そのジュースを売ってる女の子がすばらしくカワイくて、ヒロさんの話も聞かずにずっと見とれていたら、や、や、やぁ、思わず目があってしまった。目が合うと何だか話をしなければ怪しまれる!と意味もなく冷や汗などかきながら、名前や住所などを聞いてしまった。何だか冤罪のチカン犯罪者になった気分。反省。でもこれが中国語勉強の第一歩なのだ!
 時折、中国とベトナムの国境を流れている紅河を裸になって頭に荷物を載せ歩いて渡っている人がいる。何とも平和な感じだ。
 国境のパスポ−トチェックでは全て荷物チェックがあるのだが、みんな大きな鞄を3,4こも持っているのでいちいち開けるのが大変。そこは社会主義、係員に1$を渡して難なくフリーパスなのだ。もし、この1$を係員に渡さないとすると、、、鞄はひっくり返されるは、パスポートは持って行かれるは、最終的に駅事務所まで連行されてみっちり調べられてしまうのです。ここはおとなしく渡すのが賢明か?それとも正義に則って渡さないか?みなさんならどうします?
 中国とベトナムの時差は1時間。河口駅を出発する際には時計を1時間すすめなくてはならないのだが、すすめるのを忘れていたので、思わず乗り遅れそうになった。危ない危ない。荷物も全て列車に乗せてあったので、ホントに置き去りにされるところだった。
 夕方は同室の人に食堂車でメシを食ってこいといわれたので、「マズいかもなぁ、、」と思いながらも食堂車へ。定食が1人20元と少々高い。味もやはりあまりおいしくないのだ。
 隣に白人の夫婦が乗っている。中国語が全く話せないらしく、しきりに「beer,beer!」と叫んでいた。ビアーったって中国人には何のことか分からんわな、、、
 あと、その横に日本人の6人組の大学生もいたが、彼らも中国語を話せないようだ。大丈夫かな?
 いよいよ明日は終点の昆明。おやすみ。
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昆明編へ続く
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