京都とは何もかも大きく異なる北海道。気温をはじめ、土壌や冬の積雪量も異なるため、最初は手さぐりで始めた栽培。しかし、年数を経るごとにわかってきたことがあります。
1つは冬の積雪と気温対策。北海道では最低気温がマイナスになることも少なくありません。ぶどうは永年作物ですが、冬の休眠期にマイナス10℃を超えると凍害を起こし枯れる場合もあります。対策としては雪や土の中に枝を埋めてしまうのですが、壮瞥では凍害の心配はなさそうで、冬対策も厳重には不要であることがわかりました。
もう1つは収穫のタイミングです。壮瞥は気温や積算温度が低いため、収穫時期は京都と比べ遅くなります。京都では収穫時期を遅らせると酸度が低くなり、糖度が若干あがりますが、壮瞥では糖度があがりつつも酸度が下がりにくいことがわかりました。つまり、より凝縮感のあるバランスが保たれたワインができるということです。