テロワール(terroir)という単語をワイン業界でしばしば使われます。この言葉はフランス語特有の単語のようで、たとえば英語にはこの『terroir』の意味をそのまま表わす単語はありません。日本語にも、どうもフランス人の言う『terroir』とぴったりと一致する概念の単語は見当たらないようです。
あえてこの言葉を日本語に訳すと、しばしば引用される答えは、『土地(土、土壌、大地)の要素』、『気候の要素』、『人的要素』を総合したぶどう作り・ワイン造りの環境をいう、というものです。
つまり、人の営みによって生み出されるワインは、長い時間かけて育まれたテロワールを反映した結果だと言えるでしょう。
そこには食材や食文化が密接に結びつき、できあがってくるワインもそれにマッチングするものであるべきです。
丹波ワインは京料理に代表される食の宝庫丹波の食材と和食に合うワインを作り続けることが、食文化の一部としての地ワインであると考えています。